Phase 1 · 説明用 · 2026-06-16

「TikTokミニドラマ」
とは何か

基礎から、丁寧に。── そもそも何か → 普通の動画と何が違うか → 1話と1作の構造 → 規格 → お金の入り口 → 作り方の作法。
市場規模・競合の細かい話はフェーズ2で別途。
そもそも何か

一言でいうと、スマホ全画面の「縦型・連続ドラマ」

TikTokミニドラマ=縦型(9:16)1話 約60〜90秒何十話も続く連続ドラマ。
「次が気になる」ところで毎話プツッと切り、続きを見させ続けるのが核。映画でもバズ動画でもない、スマホ片手で“一気見”させる”新しいドラマ形式です。「ショートドラマ」「微短劇(中国)」「vertical micro-drama」もほぼ同義。
映画=座って見る/ミニドラマ=歩きながら親指でめくる2 / 14
普通のTikTok動画と何が違う?

単発で「笑わせる」のではなく、連続で「続きを見せる」

ふつうのTikTok動画

  • 1本完結・15〜60秒
  • その場で笑い/驚き(即オチ)
  • バズ=拡散がゴール
  • 収益=広告(再生報酬)が中心
  • 見たら終わり・離脱しやすい

ミニドラマ

  • 何十話も続く・1話60〜90秒
  • 毎話クリフハンガー(引き)で終わる
  • 完走=最後まで見せるがゴール
  • 収益=課金(続きを買う)も加わる
  • 「次どうなる?」で連続視聴
同じ縦型ショートでも、設計思想が「拡散」から「連続視聴・課金」へ変わる3 / 14
なぜ今ブームなのか(背景)

中国発の「微短劇」が世界へ。縦×短尺がスマホに最適だから

微短劇(中国)が爆発的に伸び、ReelShort・DramaBox などのアプリで世界(特に北米)へ輸出された。
縦型・1分前後は、移動中や寝る前に“親指でめくる”スマホ視聴と相性が良い。
制作費が安く速い(実写でも数日撮影、AIならさらに安価)ので、当てるまで大量に試せる。
※市場規模や勝ち筋などの細かい分析はフェーズ2で扱います。ここでは「仕様」に集中。
キーワード:微短劇 / vertical micro-drama / ReelShort・DramaBox4 / 14
1話の“中身”(構造)

毎話が フック → 盛り上げ → 引き の3拍子

最初の3秒
フック
いきなり異常・断言・問い。説明や前置きはしない。ここで離脱の大半が決まる。
中盤
盛り上げ
対立・どんでん返し・感情の積み上げ。テンポ良く、間延びさせない。
ラスト
引き(クリフ)
一番気になる瞬間でプツッと終わる。「続きは次話」で連続視聴へ。
=この「毎話、引きで終わる」設計が、普通の動画と最も違う点。1話完結のオチではなく、次話への“借り”を作る
冒頭3秒で掴み、ラストで引く(事実上の作法)5 / 14
1作の“全体”(話数と課金壁)

1作 20〜80話。最初は無料、一番気になる所で課金壁

無料第1〜5・10話
序盤の5〜10話を無料で見せて夢中にさせ、感情のピークで「続きはコインで」のペイウォールを置く(ReelShort/DramaBox型)。最初の3話=“黄金の3話”で正体バレ・裏切りを置くのが定番。
※これは「業界の事実上の慣習」。TikTok公式の課金機能(Series)は別仕様(次々ページ)。
無料で引き込み→ピークで課金(事実上の標準フォーマット)6 / 14
動画の“規格”(技術仕様)

9:16・1080×1920。上下のUI被りを避ける

画面比 / 解像度
9:16(縦長)・1080×1920px・MP4推奨公式仕様
尺(TikTok Series)
1本 30秒〜20分・最大4GB(通常投稿は最長10分)公式仕様
セーフゾーン
上下左右にUI(名前・キャプション・ボタン)が被るので、字幕や顔は中央寄りに置き安全マージンを空ける慣習
字幕
焼き込み推奨。多くが無音で視聴するため、字幕なしは離脱要因慣習
縦フルスクリーン前提。UIに隠れない“安全エリア”で見せる7 / 14
お金の入り口①|課金(TikTok Series)

TikTok公式の課金機能 = “買い切り”ペイウォール

何ができる
最大80本を1シリーズにまとめ、1回の買い切りで全話アクセス(コイン都度課金ではない)公式仕様
価格
$0.99〜$189.99でクリエイターが設定。無料の予告1本を入れられる公式仕様
取り分
名目はクリエイター全額だが、決済+アプリストア手数料で実質30%超が引かれる公式仕様
出せる条件
18歳+(韓19)/フォロワー1万(東南アジアは10万)/アカウント30日+/直近30日に公開3本+&視聴1,000+。日本は対象公式仕様
※実績証明があればフォロワー1万未満でも申請可。価格は投稿後は変更不可8 / 14
お金の入り口②|再生報酬(Creator Rewards)

60秒を超える動画だけが再生報酬の対象

対象
1分(60秒)超の動画のみ報酬対象。60秒未満は$0公式仕様
単価(RPM)
$0.40〜$1.50 / 1,000再生(高単価国の視聴で増減)。最低支払い$50実勢
出せる条件
18歳+/フォロワー1万/直近30日に10万再生/対象国在住公式仕様
=この仕様のせいで、1話は必ず「60秒超」で設計するのが鉄則(短い90秒前後がちょうど良い)。短編2本を前後編で連結して60秒超にする運用も定番。
ほかにLIVEギフト・サブスク・TikTok Shopも収益源(適格条件は別)9 / 14
TikTok自身のドラマ施策

課金のSeriesに加え、Minis・PineDramaでドラマを囲い込み中

TikTok Series

  • 個人クリエイター向け
  • 買い切りペイウォール
  • 誰でも申請可(条件あり)

TikTok Minis

  • アプリ内のドラマ集約ハブ
  • 外部サプライヤーの短編を視聴〜課金まで内製

PineDrama

  • 2026年1月、米・ブラジルで静かにローンチ
  • 独立アプリ(ReelShort対抗)
ドラマ流通の“本流”は実質 Minis / PineDrama + 外部サプライヤー。個人で課金するなら Series、という住み分け。
「5カ国(日加米伯尼)配信」はSeries等の収益化対象国の話で、対象国は随時拡大・変動10 / 14
TikTok直 vs 専用アプリ(ReelShort等)

定石は 「TikTokで予告 → 続きはアプリ」

TikTokネイティブ

  • 発見・拡散に圧倒的に強い
  • 課金は弱め(Seriesの買い切り)
  • 外部誘導・AIラベルは規約順守が前提

スタンドアロンアプリ

  • ReelShort / DramaBox など
  • コイン都度課金で深く回収
  • 1話ごとに課金壁を細かく置ける
多くの作り手は、TikTokを“予告編・集客”に使い、収益はアプリ側で回収する二段構え。「続きはアプリで(リンクはプロフィール)」が合言葉。
TikTok=入口(発見)/アプリ=回収(課金)11 / 14
AIで作っていい?

ラベルを付ければOK。ただし“低品質な量産AI”は報酬から弾かれる

配信・収益化
AI生成でも「AI生成」ラベルを開示すれば配信・収益化は可能公式仕様
注意(報酬)
Creator Rewardsはオリジナル・高品質が要件。スライドショー/転用/顔なし量産・AIスロップは弾かれやすい慣習
削除リスク
未ラベルの紛らわしい合成や大量の低品質AIは削除対象(TikTokは大量削除を実施)実例
=AIは“道具”として使ってよいが、人の演出・独自性・ラベル開示が前提。丸投げ量産は規制と相性が悪い。
AIラベル必須・人間の付加価値が収益化の生命線12 / 14
作り方・出し方の作法

アルゴリズムは 「完走率・視聴維持」 を最重視する

画づくり
縦セーフエリアを守る/字幕は焼き込み(無音視聴前提)/カットは2〜4秒で切る
毎話の頭
冒頭が命。前話のあらすじや挨拶で始めず、いきなり続きの“引き”から入る
出し方
シリーズでまとめる/プレイリスト・ピン留めで“次話”へ誘導/投稿頻度は高めを維持
伸びる信号
完走率・視聴維持・再視聴・保存が高いほど拡散。だから「最後まで見せる引き」が全て
完走される構造づくりが、再生数より先に来る13 / 14
まとめ(最重要仕様の早見)

この7つだけ押さえれば、まず作り始められる

① 規格
縦 9:16・1080×1920・MP4・セーフゾーン確保
② 1話
60秒超(報酬要件)・冒頭3秒フック・ラストで引く
③ 1作
20〜80話・5〜10話無料→課金壁・黄金の3話
④ 課金
TikTok Series=最大80本・$0.99〜189.99の買い切り・実質3割控除・日本対象
⑤ 報酬
Creator Rewards=60秒超のみ・RPM約$0.4〜1.5/1k
⑥ 流通
TikTokで発見→続きはアプリ/Minis・PineDramaが本流
⑦ AI
ラベル開示で可・低品質量産はNG
詳細=仕様書(162項目)/戦略=参入戦略スライド / 次はフェーズ2(市場調査)14 / 14